湿潤療法
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湿潤療法とは
外傷(すり傷や切り傷、熱傷など)に対し、
- 傷を乾かさない
- 消毒薬を使わず、よく洗う
- 創面にガーゼをしない
を原則として行う治療法です。
従来の治療法はガーゼと消毒液での治療が常識的でしたが、
- 傷を乾かすと上皮細胞(傷を良くしようとする細胞)が死んでしまい治りがかえって遅くなる
- 消毒液を使用すると上皮細胞にダメージを受けてしまい、早く良くしようとしたのに反対に治療の妨げになる
- ガーゼを傷口にあてると乾燥しやすくなる。またガーゼが乾燥した傷口とくっつく可能性があり、剥がす際に上皮細胞まで剥がしてしまう
以上の理由から近年では湿潤療法に治療法が変わってきています。
当院でも湿潤療法で治療を行っています。
※当院では湿潤療法を行っておりますが、すべての医療機関が湿潤療法を実施しているわけではありません。
湿潤療法では傷口の乾燥を防ぎ、湿潤状態を保つために創傷被履材で傷口を覆います。
また、傷の状態に応じて創傷被履材はいくつか使い分けます。
創傷被履材の一部
怪我をしたときは…
- 傷口を良く洗い、泥や血液などの汚れをおとす
- 消毒はしない
- 乾かさないように傷を覆い、適度な湿度を保つ
- 被履材の交換時に、周りの皮フを良く洗い汚れをおとす
※傷口が深い、パックリ開いている、出血が止まらない、動物に咬まれた時などは治療法が変わってきますので、ご相談下さい。